判断 judgement 2004 7 9
世の中の常識ある人は、不思議に思うでしょう。
あれほど、一流大学を卒業しているのに、
あれほど、経歴が立派なのに、
なぜ、判断を間違えるのか。
学歴のない自分でも、そんな判断はしない。
それは、こういうことです。
天才でも、私利私欲があれば、判断を誤ります。
だから、天才でない人は、私利私欲があれば、当然、判断を誤ります。
明治時代の政治家は、それほど頭は良くなかったのです。
しかし、近代日本を建設する原動力となったのです。
それは、明治時代の政治家が、無私、かつ無欲だったからです。
それどころか、日本のために、自分の命を捨ててもよいと考えていたのです。
「板垣死すとも自由は死せず。」
自由民権運動の指導者、板垣退助の言葉です。
さて、今の日本。
板垣退助の決死の努力にもかかわらず、今の日本は、どうなったのか。
自由を獲得するのは、困難で、
自由を維持するのも、困難である。
自由の価値を忘れるのも、早い。
しかし、自由の指導者は死すとも、自由の歴史は残る。